物理科

指導方針

現代医学の礎の一つである物理学を通して科学的視点を学習する。数学で学習した数理的な記述を浮いた知識とすることなく,その自然現象への適用法を学び,連続的な科学的見識として,また実用的な科学的手法として定着させる。

医師への志に根付く物理教育

物理入試でも他の理科教科と同じく「科学的に確からしいとされている方法を,理解するだけでなく正確に素早く行使する応用力」が必要となります。これは医師という職においても大切な資質であろうと思います。殆どの私大医学部は入試において「目新しい問題に対する解法をその場で思いつくことができるかどうか」を問うてはおらず,「これまで物理教育において愛されてきた信頼度の高い典型問題をしっかりと学んできたかどうか」を問うています。これは臨床に重点を置く私大医学部ならではのアドミッションポリシーなのだろうと思います。D組物理科では医学部合格だけでなく,その先においても有用な科学的手法の一つとして物理を指導します。

科学的な確からしさを学ぶ

「科学的に確からしい」とは「複数の現象において同様に成立する再現性が認められること」です。D組の物理の講義では物理法則の普遍性を,多岐にわたるシンプルな現象を通して体感してもらうことで「科学的な確からしさ」を学びます。また,その際には「何を無視してモデル化しているか」「それを無視することが妥当である場合はどんな場合か」を説明します。たとえば,2階ぐらいの高さからのボールの落下を考えましょう。ボールがカラーボールであるならば落下における空気抵抗の作用は無視できませんが,同じ大きさの鉄球では無視しても極めて精度のよい計算となります。ただの「物理の問題の慣例」にしてしまうことなく「その近似は何をもって確からしいのか」を理解しておくことは実に大切なことです。

「速度」ではなく
「精度」を最優先する

D組物理科では,典型的で標準的な演習に焦点を当て,「正確に素早く行使する応用力」を培います。しかし素早くとは言え,我々は受験生に解答を急がせる指導を致しません。しっかり考える時間をとり,今自分がやっていることを把握しながら慎重に考察を進めていくことが「正確に素早く解くこと」の近道であるからです。よく考えたことがあるからこそ,しっかり時間を使ったからこそ,その結果として速く解けるようになるわけです。まず優先すべきは「速度」ではなく「精度」なのです。「精度なき速度」はただのミスの温床です。

困ったときには
間違いない事実に立ち返る

貴方は見たことのない問題に出会ったときに,どのように対処しますか。一つ一つのケースに適する方法を正確に選び正確に行使する能力も大切ですが,あまり見ないケースに出会ったときに解決の支えとなるのは,より普遍的に成立する「原理」です。困ったときに立ち返るべき「原理」を用意せず,うわべだけの解決を取り繕うような学習ばかりしていれば,自分が経験したものと少し違っただけで解決できない状態になります。物理の学習は,「多くの現象に成立する間違いない事実の組み合わせによって問題を解決する訓練」の絶好のチャンスです。D組物理科では「汎用性のない便利な解法」より「遠回りでも汎用性のある解法」を優先し,少ない手数で多くの問題を解決する自然な物理の能力を培います。

カリキュラム

1年制コース
(ハイレベル・スタンダードクラス)

前期で物理の全範囲を速習し,夏期以降で医学部入学に相応しい学力として完成させていく。

(前期)
基礎的な概念および法則と簡潔な現象の数理的記述を学習する

  • テキストは物理の基礎を形成するに相応しく,焦点を絞った珠玉のオリジナル問題ですべて構成されている。
  • 分類された物理の典型的な考察を各講で一つずつ慎重に学習する。
(夏期)
前期内容を完全に習得するための復習を行う

  • 前期のテキストから問題を抜粋し作成したテストを繰り返し実施する。
  • 医学部入試において知識や理解の不足は許されないため,全分野における知識や理解の不足を徹底的につぶす。
(後期)
医学部入試水準の問題における得点力を醸成する

  • テキストは私大医学部から抜粋した多くの大学に共通する典型的な問題で構成されている。テーマを絞るための改題は行ってある。
  • 入試レベルの問題で十分な得点をとることを目標とし,応用的な解法の習得も行う。
  • 志望校の過去問に挑むための地盤を形成する。
(冬期・直前期)
各志望校への対策を行う

  • 基礎問題でコンスタントに高い正答率が得られるように訓練をする。
  • 知識問題に抜けがないかを検証する。
  • 出題傾向に鑑みた大学別対策を行う。

2年制コース
(プログレッシブクラス)

次年度に1年制クラスの講義についていけるように徹底指導。1年かけて高校物理のほとんどの範囲を扱うが,各分野において易しい部分だけを扱うため,1年での完成はない。

  • テキストは物理の基礎を形成するに相応しく焦点を絞った珠玉のオリジナル問題ですべて構成されている。
  • 1年制とは異なり,夏期と冬期・直前もフルに使ってゆっくりと全範囲の講義を行う。
  • 常にゼロからの物理学習を意識した指導を行う。
  • 週に3回の講義はすべて同じ内容。問題は少し変えてあるが3人の講師に同じ分野を学ぶことにより理解の厚みを醸成する。
  • 各講師は他講師の講義内容を前提としない。
  • 基礎的な講義ではあるが,学校の授業と同様のものを提供するわけではない。入試問題を解く能力に直結する講義を行う。
(前期)
力学
(夏期)
熱力学と波動
(後期)
電磁気学
(冬期・直前期)
光学

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