帝京大学医学部数学の傾向と対策!(D組講師 吉永 学司先生)

2025.09.17
帝京大学医学部数学の傾向と対策!(D組講師 吉永 学司先生)

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帝京大学医学部数学(1日目)(2024年度/一般)-入試情報

出題形式

マークシート、一部記述

試験時間

60分

難度(5段階)

3.4(標準)※

分量(必要時間)

65分(やや多い)※

合格に要する正答率予想

70% ※

大問数

4問

出題内容

微積分(Ⅱ), 小問集合, 指数対数と領域

求められているもの

全体的に標準問題が多く、時間的にもそこまで厳しくないためしっかりとした基礎力のある学生を求めていると考えられる。

※難度、分量、合格正答率は講師コメント・編集部推定。

今月は医学部専門予備校D組数学科講師の吉永学司先生に帝京大学数学の入試対策をお聞きしました。

出題形式の変化と標準的な難易度

吉永学司先生よろしくお願いいたします。早速ですが近年の帝京大学の数学には特別な傾向はありますか。

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2023年度入試まではすべて結果のみを記入する空所補充問題でしたが、2024年度は空欄に符号や数字などを入れるマークシート方式となり、一部は記述(領域図示)が出題されました。2025年度もグラフの図示が出題されるなど、出題形式が変化をしてきている大学の一つです。過去2年を見る限りは図示ではあったものの、今後記述部分がどのように変化していくか注視していく必要があります。しかしながら記述問題を含め、難問と言われる類のものはほぼないので、あまり意識しすぎる必要はないように思います。

大学の意図:努力できる学生を求める

吉永学司先生としては,その傾向にはどういった大学の意図が現れていると想像されますか。

難問が出題されず標準的な問題が多いことからも基礎を疎かにせず、しっかりと勉強に向き合っている学生・コツコツと勉強に取り組める学生を求めているのだと思います。
医学部合格には高いハードルがありますが、決して天才だけが合格出来るのではなく、普通の受験生も努力を重ねることで医師になるという目標を叶えることが可能だということを示しているように思います。

合格への道:「量」の上に成り立つ「質」

現在,まだ合格水準に足りていない受験生が帝京大学医学部の合格水準に達するための努力としてはどういったものが考えられますか。

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簡単なことです。他人よりも成績が悪く合格水準に達していないなら、とにかく人よりも多く勉強することです。
「量」の上にしか「質」は成り立ちません。量をこなさずに質だけを追い求めたい、楽をしたいと思っている人は医師には向きません。別の道を探しましょう。努力ができないなら医師はあきらめましょう。それがあなたのためです。
努力が出来る人は、先にも述べたように標準問題が中心なので、難しすぎないものを繰り返し反復練習することによってある程度条件反射的に解けるまで勉強をやりこむことです。もちろん、勉強の段階では解答を覚えるのではなく根拠を考えながらやりこむことを忘れずに。
帝京大学は2科目で120分なので、単純計算で数学を60分で解くとして全てを解き切ることは容易ではないことが多いです。ですから受験当日は「考えて解く」のではなく、「条件反射で解ける」くらいまで勉強をやりこんでおくことが大切です。

合格者の特徴:「逆転合格」も多い爆発力

これまで帝京大学医学部に合格してきた受験生にはどういった特徴がありましたか。

帝京大学の医学部入試は1次試験が3日間行われ、3日間のうち最も点数の高いもので合否判定が行われます。また、この3日間の入試は日によって難易度差もあるので、成績に波がある受験生でも、爆発力がある受験生が逆転合格するケースを他大学よりも見ることが多いです。
もちろん成績が良い受験生が合格するケースが多いですが、他の大学と比べると「逆転合格」も多い印象です。

試験当日の注意点:時間配分と戦略

帝京大学医学部の入試当日に気を付けてほしい点はありますか。

2科目で120分という試験時間なので、まずは全体に目を通すことは必ずやりましょう。すべて解き切ることは難しいことが多いので、例えば「得意分野がどのくらい出ている」から、この問題にはしっかりと時間をかけよう。など、戦略を立てて問題に取り組みましょう
また、3日間のうち、何日目が解きやすかったかなども全日程終わらないとわからないことなので、1日目・2日目が終わった後にそんな無駄なことを考えることはやめましょう。受験後に考えても点数はあがりません。時間の無駄ですよ。

受験生へのメッセージ:努力と自分を信じる力

受験生に熱いメッセージをお願いします。

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医師になりたいなら努力をしてください。誰よりも努力して点数を取れるようになってください。点数が取れないなら勉強(努力)のやり方が間違っているか、努力が足りないかのどちらかです。
1次関数的に成績が伸びる受験生もいれば指数関数的に最後の最後で学力が伸びる受験生もいます。今の学力で判断するのではなく、しっかりと最後まで努力をし続けてください
最後は自分を信じるしかありません。自分自身を信じることができるまで勉強できれば合格はすぐそこです。努力をしているみなさんが医師になることを心から願っています。

夏バテ対処法:気合

最後に吉永学司先生の夏バテ対処法を教えてください。

病は気から。夏バテすると思うから夏バテするのです。
夏バテしたことがないのでよくわかりませんが、吉永の辞書に「夏バテ」なんてありません。「気合です。」

なるほど,吉永学司先生ありがとうございました。引き続きD組の医学部受験生たちにも熱意あるご指導をよろしくお願いいたします。

医学部専門予備校D組では現在の成績に関係なく10人程度の少人数クラスで吉永学司先生の数学の対面講義を受けることができます。少人数制だからこそ可能なきめ細やかな指導と、質疑応答の時間を豊富に設けることで生徒一人ひとりの理解度を深め、着実に実力アップを目指します。さらに、アットホームな雰囲気の中で周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことができるのもD組の魅力です。

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