東邦大学医学部英語の傾向と対策!(D組講師 大西 充彦先生)

2025.08.03
東邦大学医学部英語の傾向と対策!(D組講師 大西 充彦先生)

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東邦大学医学部英語(2024年度/一般)-入試情報

出題形式

選択肢 ※

試験時間

90分

難度(5段階)

3.4(標準)※

分量(必要時間)

96分(標準)※

合格に要する正答率予想

73% ※

大問数

6問

出題内容

長文読解、短文正誤判定、その他小問集合

求められているもの

素材自体の難度が高く、伴って難解な設問も含まれてはいるものの、易しい問題を拾っていけばある程度の得点は可能。冷静に見極める力が求められる。

※難度、分量、合格正答率は講師コメント・編集部推定。

今月は医学部専門予備校D組英語科講師の大西充彦先生に東邦大学英語の入試対策をお聞きしました。

膨大な量・専門性の高い英文

大西充彦先生よろしくお願いいたします。早速ですが近年の東邦大学の英語には特別な傾向はありますか。

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以前までは医学系の英文からの出題が高い割合を占めていましたが、近年は医学テーマに限らず、心理学や人文系テーマ、さらには随筆など多岐にわたるジャンルの英文からの出題となっています。選定される英文は非常に専門性が高いものが多く、語彙のレベルについても一般的な単語帳のレベルを大きく逸脱したものも多く見られます。読まなければならない分量についても医学部入試の中でも特に多く、英語の試験に対する強いこだわりが感じられます。
 設問の形式は、内容一致と語彙の言い換え問題で構成される合計15問からなる長文読解の大問が3つ、長文中の空所補充10問で構成される形式の大問が1つ、10問で構成される正誤判定の大問が1つ、和文英訳の正しい選択肢を選ぶ大問が1つの、大問6題構成で概ね定着しています。正誤問題も和文英訳選択も一続きの文章に設問が付される形式となっているため、文法の視点だけで正解できるわけではなく、全ての問題において読解力が測られる出題となっているのも大きな特徴です。
 また、忘れてはいけない特徴として、医学部の中では珍しく、英語の配点が数学を含めた他科目よりも大きいものとなっていることが挙げられます。

英語で医学を学ぶに堪える語学力

大西充彦先生としては,その傾向にはどういった大学の意図が現れていると想像されますか。

 先でも挙げた通り、英語の配点比率が高いため、シンプルに英語ができる学生、医師になった後も国際的な視点をもって自己研鑽することを厭わない学生が求められているのだと思います。医学を学ぶ上で多くの知識を、英文を読むことを通じて能動的、自発的に習得していくための素地が身についている学生を選別するための試験設計になっているのだと思います。

総合力を高めるために、まずは語彙と文法を!

現在,まだ合格水準に足りていない受験生が東邦大学医学部の合格水準に達するための努力としてはどういったものが考えられますか。

 まずは、語学学習の根幹をなす、豊富な語彙力を身に付ける必要があります。最初から医系の単語に特化する必要はないので、基本となる単語帳が完璧になるようにしていきましょう。ある程度基本的な語彙が頭に入ったら、医系の英文を読むことを通じて、医系、生物系の語彙をできるだけ多く覚えていきましょう。最初から東邦大学の過去問に取り組むのは大変だと思いますので、同大学の薬学部や看護学部の問題で練習し始めるのもよいでしょう。医学部同様に医療系のテーマの英文がよく出題されるので、よい対策になります。
 一方で膨大な長文問題に目がいきがちですが、空所補充問題や正誤判定、和文英訳の選択問題では、内容を理解しつつも正しい英語表現に対する理解、すなわち文法力も問われることになりますので、文法学習もおろそかにしてはいけません。
 つまるところ、リスニングとスピーキングを除いた英語力が満遍なくバランスよく問われるということなので、一つ残らず手を抜くことなく、総合的な英語力を高める努力をしていくしかないわけです。基礎を大切にコツコツと頑張りましょう。

英語を武器にできる生徒

これまで東邦大学医学部に合格してきた受験生にはどういった特徴がありましたか。

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 やはり英語がある程度はできる生徒でないと合格は難しい印象があります。科目バランス的に英語が最も弱くて合格し進学していった学生は一人しか思い出せません(笑)。
 逆に言うと、英語が得意であれば他の科目に弱点があっても比較的補いやすいとも言えます。少なくとも英語が苦手ではない、足を引っ張ることはないレベル、欲を言うと武器になる水準まで高めておくことが大切です。

何があっても冷静に

東邦大学医学部の入試当日に気を付けてほしい点はありますか。

 当日に難しい英文が出てもビビらないこと自身にとって解きやすい問題から取り組むこと冷静さを失わないことが大切です。自分が難しいと思った場合は、他の学生も難しいと思っているはずです。冷静さを失って実力を発揮できない学生も多いはずです。落ち着くことができればそれだけでアドバンテージになります。
 またここ数年問題形式は一貫していますが、数年たつとマイナーチェンジが行われる可能性も上がってきますので、形式の変化があっても冷静であることが大切です。

今の頑張りが未来を創る

これから受験勉強を本格的に始める受験生に熱いメッセージをお願いします。

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 悩んだら勉強、疲れたら勉強、困ったら勉強。とにかく勉強しましょう。やる気が出ない時もあると思います。それでも勉強するんです。何もやらないでぼーっとする時間を作らないこと。気持ちが乗らなくても患者さんから逃げることはできないですよね。受験のために学ぶことの全てがそのまま医学の勉強につながるわけではないですが、しんどい時に踏ん張る力は、医師になった後にも必要な能力だと思います。今の過ごし方が未来を決めます。どうか将来の自分のためにも踏ん張ってください。

史上最高の努力

最後に大西充彦先生の「夏を乗り切る秘訣」を教えてください。

 自分の中で絶対に守るルールを作りましょう。例えば何時に起きる、何時から勉強を開始する、一日に何をどれだけやる、毎日必ずやるべきことを決めて必ず実行する、何でもいいので決めてください。そしてそれをやり切ってください。そして必ずそのルールの中に、「今までの人生で最も努力する」という項目は入れておいてください。自分史上最高の努力、それができたら成績が伸びないわけがないし、つらい時期を乗り越える上で、自信になるのも間違いありません。

なるほど,大西充彦先生ありがとうございました。引き続きD組の医学部受験生たちにも熱意あるご指導をよろしくお願いいたします。

医学部専門予備校D組では現在の成績に関係なく10人程度の少人数クラスで大西充彦先生の英語の対面講義を受けることができます。少人数制だからこそ可能なきめ細やかな指導と、質疑応答の時間を豊富に設けることで生徒一人ひとりの理解度を深め、着実に実力アップを目指します。さらに、アットホームな雰囲気の中で周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことができるのもD組の魅力です。

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