金沢医科大学医学部生物(2024年度/一般 前期1)-入試情報
出題形式
選択肢
試験時間
45分(理科2科目90分)※
難度(5段階)
1.5(やや易しい)※
分量(必要時間)
30分(やや少ない)※
合格に要する正答率予想
76% ※
大問数
3問
出題内容
小問集合、遺伝子とその発現、生体制御
求められているもの
金沢医科大の生物は毎年第一問が小問集合になっている。ここでは幅広く問題を出題していることから,高校生物を偏りなくしっかりと学んでいるかを確認しているといえるだろう。
※試験時間、難度、分量、合格正答率は、講師コメント・編集部推定。
今月は金沢医科大学生物の入試対策について、医学部専門予備校D組生物科講師の田中龍之介先生にお聞きしました。
定番を素早く確実に
田中龍之介先生よろしくお願いいたします。早速ですが近年の金沢医科大学の生物には特別な傾向はありますか。

問題の多くが基礎~標準レベルになり,出題される単元の偏りはあまりないです。頻出の単元としては代謝・遺伝情報・体内環境・動物の環境応答などが挙げられます。毎年のように計算問題やグラフ問題が出題されますが,定番の問題がほとんどです。マーク数は50個程度ありますので,すばやく確実に処理していく必要があります。
短時間で高得点を
田中龍之介先生としては,その傾向にはどういった大学の意図が現れていると想像されますか。
基礎が何よりも重要であるという意図が伺えます。生物は短時間で高得点をとらなければならない勝負になると予想されますので,基礎・標準レベルの問題でミスをしない注意力や判断力をもっている学生を求めていると考えられます。命にかかわる以上,医療においてミスは許されませんので,受験生のうちから状況に応じた的確な判断・処理をできる医師になることを心がけ日々の勉強に取り組みましょう。
目の前にあることをしっかりとこなす
現在,まだ合格水準に足りていない受験生が金沢医科大学医学部の合格水準に達するための努力としてはどういったものが考えられますか。

まず,まだ過去問を解いてない方は実際に解いてみて,どのようなレベルの問題が出るのか,どのように問われるのかというのを確認し,自身に何が足りないのかを正確に把握しておきましょう。また先述の通り,金沢医科の問題は基礎・標準レベルのものがほとんどですので,入試に向けて新しい問題集などを用意する必要はなく,今お手持ちの問題集をしっかりと潰すことに注力してください。ただ,その時に漫然とこなすのではなく,どういうテーマが苦手なのか,どういう風に問題にアプローチすべきだったのか,今後どうすれば実力をアップさせることができるのかなどを丁寧に分析し,その後の勉強に生かしてください。
過去問を問題集として使わない
これまで金沢医科大学医学部に合格してきた受験生にはどういった特徴がありましたか。
ケアレスミスの少ない方が合格している印象があります。時間に余裕のある試験ではありませんので,スピーディーかつ正確に解答できるになることが合格に必須な条件といえるでしょう。そのためには,使用している問題集をしっかり固めることと過去問の適切な活用が重要になります。過去問は,問題集代わりに使うのではなく,“時間配分や正確な解答”の訓練を行うための教材として上手に活用しましょう。
マークをしっかり塗りつぶす
金沢医科大学医学部の入試当日に気を付けてほしい点はありますか。

すべてマーク式の問題になりますので,マークの塗りつぶしのミスやマークのし忘れ等には十分に気をつけましょう。わからなかった問題も,その部分をノーマークにしておくのではなく,勘でもいいのでひとまずは塗りつぶしておき,マークのズレがないようにしましょう。
医学部の生物という特別な学習はいらない
新学期を迎え受験勉強を本格的に始める受験生に熱いメッセージをお願いします。

医学部の生物というと難しい問題ばかり解いたりマニアックな知識を身に付けたりしなければならないという認識をもっている受験生がいますが,それは間違った認識です。基礎・標準レベルの問題を確実に解ける力があれば医学部に合格するための得点には十分です。今は焦らずに難しい教材に取り組むのではなく,しっかりと基礎を固めることに全力を尽くしてください。揺るがない基礎力が最強の学力です!
田中龍之介先生の好きな音楽
最後に田中龍之介先生の好きな音楽を教えてください。
最近はMAROON5が好きです。前回も今年もLIVE行きました!
なるほど,田中龍之介先生ありがとうございました。引き続きD組の医学部受験生たちにも熱意あるご指導をよろしくお願いいたします。
医学部専門予備校D組では現在の成績に関係なく10人程度の少人数クラスで田中龍之介先生の生物の対面講義を受けることができます。少人数制だからこそ可能なきめ細やかな指導と、質疑応答の時間を豊富に設けることで生徒一人ひとりの理解度を深め、着実に実力アップを目指します。さらに、アットホームな雰囲気の中で周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことができるのもD組の魅力です。