獨協医科大学医学部化学(2024年度/一般)-入試情報
出題形式
選択肢 ※
試験時間
60分(理科2科目120分)
難度(5段階)
2.7(標準)※
分量(必要時間)
60分(標準)※
合格に要する正答率予想
74% ※
大問数
5問
出題内容
小問集合、浸透圧(U字管)、16族元素、脂肪族化合物の構造決定、糖類(キチン・キトサン)
求められているもの
典型問題については難易度が低く抑えられており解きやすい。一方で,応用問題では初見の題材が出題されることが多いが,きちんと問題文を読めば教科書レベルの知識で対応できる難易度である。高校の教科書レベルの知識がしっかりと身についており,それを運用できる状態にある学生が求められている。
※出題形式、難度、分量、合格正答率は講師コメント・編集部推定。
今月は獨協医科大学化学の入試対策について、医学部専門予備校D組化学科講師の枡見先生にお聞きしました。
分野は満遍なく、難易度はやや高い
枡見先生よろしくお願いいたします。早速ですが近年の獨協医科大学の化学には特別な傾向はありますか。

まず,獨協医科大学の理科は2科目120分,1科目あたり約60分で大問5題と他の大学と違いはありません。分野も理論・無機・有機・高分子と満遍なく出題されます。問題の難易度はやや高く,教科書の【発展】の内容からも出題されます。問題の分量も多いので,化学で高得点を取るためには,かなり対策をしっかりして臨まなければならない大学です。
「化学が得意な」受験生
枡見先生としては,その傾向にはどういった大学の意図が現れていると想像されますか。
近年だと,ミカエリス・メンテンの式やグルコサミンの構造についての問題,少し前には膜電位の計算問題なども出題されており,高校化学の知識をベースに応用していく能力が要求されています。典型問題の解き方を暗記しているのではなく,手持ちの知識を使って柔軟な発想で問題を解決できる「化学が得意な」受験生を欲しがっているように見えます。
典型問題は一通り解けるように
現在,まだ合格水準に足りていない受験生が獨協医科大学医学部の合格水準に達するための努力としてはどういったものが考えられますか。

まずは,市販の問題集などで典型問題は一通り解けるようにすること。その上で,色々な入試問題に触れてみるようにしてください。私大医学部だけでなく,他の大学でやや難レベルの問題が出題されやすい大学の過去問を解いてみたりするのもよいと思います。名古屋市立大学や東京理科大学などがオススメです。
計算が速く, 化学が得意
これまで獨協医科大学医学部に合格してきた受験生にはどういった特徴がありましたか。
いろんな受験生がいましたね。女子も男子も,再受験生もいました。化学に関して共通して言えるのは,やっぱり化学が得意で難しい問題にも立ち向かえるところですね。あとは計算が速いこと。獨協医科大学の理科は制限時間が特に厳しいので。
自分が勉強してきたことを信じて
獨協医科大学医学部の入試当日に気を付けてほしい点はありますか。
「知らない題材が出題される」ということを恐れずに臨んでほしいです。入試問題のほとんどは,受験生が知らない題材でも,受験生が知っている知識で解けるようになっています。自分が勉強してきたことを信じて,どんな問題が出るのか…少しワクワクしながら問題冊子を開くくらいの気持ちでちょうどいいと思います。
毎日泥臭く勉強し続けることが勝利の秘訣
いよいよ冬期,直前期を迎えラストスパートに入る受験生に熱いメッセージをお願いします。

試験は他の人より多く得点をとる戦いですが、受験勉強は自分との戦いです。毎日泥臭く勉強し続けることが勝利の秘訣です。目先のことに一喜一憂せずに、この1年間で着実に解ける問題を増やしていきましょう!
過ぎ去りし時を求めて
最後に枡見先生の心の名作を教えてください。

ドラゴンクエスト11sです。ドラクエは子供のころからプレイしてきたんですが,ドラクエ11sは本当に今までの集大成って感じですね。たぶん生まれて初めてゲームで感動して泣きました(笑)。鳥山明さんもすぎやまこういちさんもお亡くなりになって,とても寂しいですが,次回作を心待ちにしています…!
なるほど,枡見先生ありがとうございました。引き続きD組の医学部受験生たちにも熱意あるご指導をよろしくお願いいたします。
医学部専門予備校D組では現在の成績に関係なく10人程度の少人数クラスで枡見先生の化学の対面講義を受けることができます。少人数制だからこそ可能なきめ細やかな指導と、質疑応答の時間を豊富に設けることで生徒一人ひとりの理解度を深め、着実に実力アップを目指します。さらに、アットホームな雰囲気の中で周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことができるのもD組の魅力です。