東海大学医学部数学の傾向と対策!(D組講師吉永 学司先生)

2024.12.01

今月は医学部専門予備校D組数学科講師の先生に東海大学数学の入試対策をお聞きしました。

私大医学部には珍しい数Ⅲが出題されない大学です

Q:吉永 学司先生よろしくお願いいたします。早速ですが近年の東海大学の数学には特別な傾向はありますか。

A:2023年度入試より出題範囲から数学Ⅲが外され、一般前期試験において数学Ⅲが不要な大学は東海大学・帝京大学・近畿大学の3校となっており、数Ⅲが出題されないことが特徴の一つとなっています。また、以前と比較して標準的な問題が増えてきており、ある種の裏技的なものに飛びつかず、しっかりと王道な勉強をした学生の努力が報われる入試になってきていると思います。しかしながら、時間内にすべての問題を解ききることは難しく、問題の取捨選択力をつけることも必要です。

正面から勉強と向き合う学生を求めている

Q:吉永 学司先生としては,その傾向にはどういった大学の意図が現れていると想像されますか。

A:以前と比較して標準的なレベルの問題が増え、一定程度の学力があればしっかりと対処できる問題が大多数であることから、普段の勉強からテクニックに逃げてしまう学生ではなく、正面から勉強と向き合っている学生に入学してほしいという意図が表れているのだと思います。標準的なレベルといっても決して簡単という意味ではなく、ちゃんと理解をし、考えて解く習慣があれば対応することができるという意味なので、そこは間違えないようにしてくださいね。

正確な答えを出せて初めて正解です

Q:現在,まだ合格水準に足りていない受験生が東海大学医学部の合格水準に達するための努力としてはどういったものが考えられますか。

A:まずは定義や定理などの知識をしっかりと覚え、その上で標準的な問題を完全に最後まで解き切ることが大切です。「数学は暗記じゃない」という言葉は半分正解で半分不正解です。はじめにちゃんと覚えることを覚えてからでないと解けません。最低限の暗記ができていて初めてスタートラインに立つことができます。まずは覚えることを覚えて演習に取り組みましょう。そして、演習する際は最後の最後まで値を出し切るまでが演習です。正しい答えが出せて初めて正解です。方針が合っているだけでは不正解です。このことは忘れないでくださいね。

当たり前のことを当たり前にできるようにする

Q:これまで東海大学医学部に合格してきた受験生にはどういった特徴がありましたか。

A:合格した生徒のイメージは当たり前のことを当たり前にできる受験生です。計算ミスをしないことももちろんですが、どの分野からも逃げずに着実に勉強している生徒です。例えば「データの分析嫌いです」といって逃げている生徒は合格できていないですね。

素点ではなく偏差値採点

Q:東海大学医学部の入試当日に気を付けてほしい点はありますか。

A:東海大学は各日程・各科目間において有利不利が出ないように偏差値採点(偏差値換算)を行っています。他の大学であれば50点は50点でしかないですが、東海大学の場合は平均が30点での50点、平均が50点での50点は大きく意味合いがかわります。もちろん平均だけでなく標準偏差も絡んできます。ですから、思いのほか解けなかったとしても実際の評価は悪くないことだって往々にしてあります。もし何か振るわない科目があったとしてもしっかりと切り替えて次の科目に臨みましょう

根拠がなくても良いから自信を持とう

Q:いよいよ冬期,直前期を迎えラストスパートに入る受験生に熱いメッセージをお願いします。

A:弱気な姿勢で受験に臨むと問題が難しく見えたり、計算ミスを誘発したりします。これまでこれだけ頑張ったからあとはなるようになる!と今までの自分を信じて受験に臨んでください。病は気から。計算ミスは弱気から。これ、テストに出ます!

吉永 学司先生のごきげんなおやつとは?

Q:最後に三宅 唯先生の好きなおやつを教えてください。

A:おやつにカテゴライズされるものはすべて好きです。そして、数学は厳密さが要求されますが僕の体重においては1、2kgなんてただの誤差です。つまり帰納的に考えると…

なるほど、吉永先生に比べれば1㎏も10㎏もおなじですね!運動不足の受験生たちもきっと救われたことでしょう。すべての体重増加は吉永先生が一手に引き受けてくれます!難しい数学はわかりませんが、なんやかんやですべてのカロリーは帰納的に吉永先生へと導かるという話なんだと思います。吉永 学司先生ありがとうございました。逃げ道を探して右往左往せず、まっすぐに正面から立ち向かい、当たり前の勉強を当たり前に続けることの大切さを実感しました。引き続きD組の医学部受験生たちにも熱意あるご指導をよろしくお願いいたします。

医学部専門予備校D組では、現在の成績に関係なく、10人程度の少人数クラスで吉永 学司先生の数学の対面講義を受けることができます。
少人数制だからこそ可能な、きめ細やかな指導と、質疑応答の時間を豊富に設けることで、生徒一人ひとりの理解度を深め、着実に実力アップを目指します。
さらに、アットホームな雰囲気の中で、周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことができるのもD組の魅力です。

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