獨協医科大学医学部英語の傾向と対策!(D組講師 小島 孝一先生)

2025.09.17

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獨協医科大学医学部英語(2025年度/一般)-入試情報

出題形式

選択肢

試験時間

60分

難度(5段階)

3.2(標準)※

分量(必要時間)

70分(多い)※

合格に要する正答率予想

70% ※

大問数

4問

出題内容

長文読解, 英文読解, 整序英作文, 語彙文法

求められているもの

問題自体は標準的な難度のものが大半であるが、一部に細かな知識や英文の正確な理解を問うものが含まれている。制限時間に対して問題分量が多いことからも、取るべき問題をしっかり選別できる学生を求めているように思われる。

※難度、分量、合格正答率は講師コメント・編集部推定。

今月は医学部専門予備校D組英語科講師の小島孝一先生に獨協医科大学英語の入試対策をお聞きしました。

難易度の高い長文と知識系の問題構成

小島孝一先生よろしくお願いいたします。早速ですが近年の獨協医科大学の英語には特別な傾向はありますか。

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獨協医科大学の英語試験は、試験時間60分・大問構成4問で出題されます。
[1]長文読解(空所補充・内容一致問題)2問
大問1では、長文2題が出題され、いずれも空所補充・内容一致問題で構成されています。獨協医科大の長文は、選択肢がかなり難し目に作成されており、多くの受験生が悩む問題が多く、正答率は6割程度を目指せば十分だと私は考えています。一度過去問を解けばわかると思いますが、かなり難易度は高いと考えてください。
[2]会話文・長文空所補充 2問
大問2では、会話文の空所補充・内容一致問題と、長文中の空所補充問題で構成されています。会話文問題はそこまで難易度が高くないので、1問ミス程度にとどめたいですね。長文中の空所補充は、品詞で入る選択肢を絞りながら内容的に正しいものを入れる問題もあれば、品詞では判断できず、ほぼ文脈によって決める問題もあり、「絶対的な解法」が存在するわけではありません。いずれの形式でも、内容を正確に把握する力が求められている印象です。
[3]整序英作文5問
大問3では、整序英作文(並び替え問題)が、例年5問出題されています。大問4についても当てはまりますが、問題には日本語訳が与えられているため、内容的にわからないことはありません。構文・熟語をしっかり暗記し、文法的に正しい語順さえわかれば全問正解も難しくないといえるでしょう。
[4]文法空所補充問題10問
大問4では、いわゆる文法・語法・熟語の知識を問うオーソドックスな空所補充問題が、例年10問出題されています。前述したように、日本語訳はついていますので、正確な知識さえ持っていれば、大問3同様に、満点を目指すことも可能な構成になっていると言えます。

戦略的思考が求められる試験

小島孝一先生としては,その傾向にはどういった大学の意図が現れていると想像されますか。

先ほどご紹介したように、時間制限60分に対する問題量はかなり多く、長文の難易度も高いので、「問題を解く順番」や「必ず高得点を取る問題」のようなものを、自分の中で決めて入試に臨んでほしいですね。医学部の中には、「普通に」解いていれば解き終わる問題もありますが、獨協医科大学の英語についてはそうではないと私は感じています。私がこれまで担当してきた生徒の中には、長文問題は1問すべて解かない(捨てる)前提で、受験し、合格していった生徒も多くいます。ただし、そういった生徒が過去問を解いた際には、大問3・4での文法・語法問題ではそれぞれ1~2問程度のミスしかしていません。
以上のことから、①大問3・4の文法・語法問題でミスをしないこと、②長文問題は時間をかけすぎずに、難しければ先に進むこと、③そのうえで、大問2のような会話文問題では点数をしっかりとることの3点を意識した対策を、私からは提案したいと思います。

合格への道:文法・語法の徹底と速読訓練

現在,まだ合格水準に足りていない受験生が獨協医科大学医学部の合格水準に達するための努力としてはどういったものが考えられますか。

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先ほどの戦略に則って考えれば、まずは文法・語法問題をしっかり解けるようにする力は身につけてほしいと思います。日本語訳がついている分、熟語等はそれなりに難しい問題が出題されますし、整序英作文の解答にも熟語知識はかなり必要になってきます。D組の生徒の皆さんは、しっかりテキストを解けるようにすることから始めてください。予備校に通っていない受験生でも、学校のテキストや市販の熟語帳を仕上げることから始めれば大丈夫です。
また、長文での正答率を8割にすることは難しいとはいえ、当然厳しい時間制限の中、長文問題は読まなくてはいけませんから、早く読む訓練も必要です。精読と音読を長文の復習に取り入れ、時間制限の中で「すらすら読める」英文の絶対的なレベル底上げは必須といえます。この作業は、他の私立医学部対策としても必須ですから、多くの医学部受験生が避けて通れない勉強です。

合格者の特徴:「過去問演習→戦略立案」ができる

これまで獨協医科大学医学部に合格してきた受験生にはどういった特徴がありましたか。

前述したような対策をしっかり立てられていることは前提なのではないでしょうか。無策で臨んで合格できる大学ではないと思います。
合格した学生は「過去問を解く→戦略を立てる・修正する」を上手にできる子が多かったですね。受験生の皆さんは、まず過去問を解いてみて、現状の実力では、どの程度の時間がかかって、どの程度の正答率なのかを把握しましょう。その後、解いた問題と解答を身近な英語の先生に見てもらい、どのような点に気を付けて問題を解くべきかアドバイスをもらい、そのアドバイス通りに解いてみて、戦略を修正していきましょう。5年分も過去問を解けば、それまでにある程度の「型」は身につくはずです。
正直、初めて過去問を解くと、出来が悪くて嫌になるかもしれませんが、それにめげずに「とるべきところでとれる」ようになればよいのです。「できなくて恥ずかしい」といった羞恥心を持つことや、「この問題はもっと取らないといけないのかな」と一人で考えることはやめましょう。決して満点を求められる試験ではありませんから、私を含めた「プロの先生」に相談をして、たくさん間違えながら自分なりの合格戦略を立ててください

試験当日の心構え:時間制限と焦りへの対処法

獨協医科大学医学部の入試当日に気を付けてほしい点はありますか。

再三これまでお伝えしてきましたが、とにかく時間制限が厳しい英語試験です。本番では、よほど英語が得意でない限り、すべての問題を、自信をもって答えられるということはないと思います。その経験を過去問時点で積んでいれば焦りも減るとは思いますが、やはり人間ですから、本番焦りは生まれるでしょう。そんな時は「周りも焦っているはずだ」ということを忘れずに、解ける問題、特に大問3・4で凡ミスをせずに点数を取ることに注力してください。

受験直前の生徒によく伝える話なのですが、「焦る」ということは「これまで十分に勉強してきた」「受かる実力・自信がある」ことと表裏一体です。私が英語以外の問題を解けなくても、対策としての勉強をしていないので、当然「焦ることができない」のです。試験で焦ってしまうならそれは「合格一歩手前まで成長した」ことの証です。そこまで成長したのですから、焦りで混乱し自滅するのではなく、自身でその背中を一押しして、合格をつかみ取ってほしいなと思います。

受験生へのエール:受験直前まで知識のインプットを

受験生に熱いメッセージをお願いします。

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9月以降は、予備校の授業(学校の授業)・自習のいずれもアウトプット(問題演習)が中心になるでしょう。前期・夏期で身に着けた知識を整理しながら、どんどん問題を解くことは言わずもがな重要ですし、過去問演習も当然必要になります。しかし、英語という科目の特性上、どこまでいっても知識のインプットは必要不可欠になってきます。アウトプットで扱った長文問題を解きっぱなしにして知らない単語・熟語を覚えない、文法・語法問題の知識に抜けがあったのにその確認をしない、そもそも単語帳がまだ完璧ではないのに日々の勉強習慣に単語の勉強が入っていないなど…こういったインプットをないがしろにした勉強では、思わぬ場所で足をすくわれることがあります。突き詰めれば英語は外国語ですから、勉強の100%が暗記なのです。(それは「丸暗記」ではいけませんが)受験直前まで知識のアップデートは忘れないようにしてください。

リラックス法:半身浴

最後に小島孝一先生のリラックス法を教えてください。

受験勉強でこれからストレスがたまることが多いですから、自分なりのリラックス方法を持っておくことは大切ですよね。
私は、最近ダイエットをしていることもあり(笑)、可能な限りランニングや筋トレに加え、半身浴をするようにしています。夏はシャワーで済ませてしまう人も多いと思いますが、腰程度まで浸かる40℃前後のお湯をためて、20~30分程度の半身浴をすると、普段かかない汗をたっぷりかいてスッキリします。運動の後ならなおさら気持ち良いですね。生真面目な受験生は運動やリラックスに時間を割くことは抵抗があるかもしれませんが、たまには汗を流してぐっすり眠れる日があると、次の日からの勉強がはかどると思います。半身浴でなくてもいいですから、ストレスと上手に付き合う方法を自分なりに持って、受験を乗り切ってください!

なるほど,小島孝一先生ありがとうございました。引き続きD組の医学部受験生たちにも熱意あるご指導をよろしくお願いいたします。

医学部専門予備校D組では現在の成績に関係なく10人程度の少人数クラスで小島孝一先生の英語の対面講義を受けることができます。少人数制だからこそ可能なきめ細やかな指導と、質疑応答の時間を豊富に設けることで生徒一人ひとりの理解度を深め、着実に実力アップを目指します。さらに、アットホームな雰囲気の中で周りの生徒と切磋琢磨しながら学ぶことができるのもD組の魅力です。

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